腹話術教室 その4

ロゴス腹話術研究会 四段師範 春風とんぼ

こんにちは 春風とんぼです。
早くも、熱心な質問があり嬉しいです。
腹話術をボランティアに活用したいという熱意です。
初心者向けの講習は二泊三日位で考えています。
お人形は、ボランティアで上手に作ってくれる人がいます。
ボランティア希望の方ばかりと思いますので、受講料や資料、人形も安く出来るよう考えましょう。
ご相談ください。

前回お約束した実技・実演のことをお話しましょう。
実演には、その3でお話したことが最大の基本です。

1 笑顔づくり
2 発声の学び
3 九パタ(九パターンを略す)
4 「間」(ま)

さあ その次は

5 打音(だおん)人形の口の開くタイミングです。
6 人形の「まばたき」
7 人形の手・足・胴・頭(顔)の操作
8 その他パターンの一~十は上級者向けです。

今お話したことは、人形の操作ばかりですね。
演者、つまり術者の働きは勿論大切です。

1 先の1、笑顔づくり 温かい雰囲気づくりです。
2 台本づくり、お話は対語・会話が大切です。
3 先の3、九パタでお客さんに顔を向ける場面がありましたね。

これは、術者と人形の目線をお客さんにしっかり合わせることです。目を見てお話するということはお互いの「心」をゆり動かします。
九パタを完全にマスターすることは、術者と人形とお客さんが、ひとつ心になれる不思議なチャンスです。
厳しく言いますが、術者と人形の二人だけの会話にするくせがつかないように、絶対九パタをマスターしてください。
術者と人形とお客さん、心がひとつになる事を「通い」(かよい)といいます。

上手な腹話術・楽しい腹話術は、九パタで「通い」(かよい)をしっかりとつかみとることから始まります。
今、私の住む中部地方でも百人位の人が活躍していますが、毎月の例会、お稽古日は

1 九パタ(通い)
2 間(ま)
3 打音
4 表情と表現
5 演出(これは次回にしましょう)

などなど個人的に厳しい訓練を続けています。
ご一緒に学ぶ機会が出来るように祈っております。