新型コロナウイルスの中ボランティア活動をおこなって

春風笑美子

一宮の3人(春風テッテル・須網幸子・春風笑美子)は、日頃近郊のデイサービスやおでかけ広場、保育園、児童クラブでボランティア活動をしています。

しかし、2020年3月以降は、新型コロナウイルスのため、ほとんどの施設、団体から予定されていた腹話術ボランティアがキャンセルとなりました。その中で1件8月21日午後からの児童クラブは、是非とも実施して欲しいとの依頼がありました。この施設は、いままでも夏休み、冬休み期間に4.5回ボランティア活動に行っていた所です。スタッフの方ともよく話をしていた間柄でした。それでも時期が時期だけに、お断りをした方が良いのではと悩んだりしました。

施設からは実施するに当たり、日頃行っているマスクの着用、手洗い、隣との距離を取り、換気を徹底していること。そして声を出すことを控え、拍手で対応するよう指導していき保護者への対応もし責任を持つと言われました。


この為実施することにし、3人で以下の点について気を付けることを共通確認しました。


施設への訪問退出時は、マスクを着けていること。

春日井ロゴス腹話術の会より、提供を受けたフェースシールドを付けて行うこと。

人形にもフェースシールドを使用すること。

子どもたちとは距離を取り、マイクを使用し術者・人形は大声を出さないこと。

術者・人形は、子供たちに質問を投げかけないよう注意する(子供が話し出すのを防ぐ)

歌や表現遊びは、子供たちには唄わないで、表現の真似だけをするように働きかけること。

実施中、笑い声は上がったものの、拍手も多く真剣に話に聞き入ってくれました。子ども同士のおしゃべりは少なく、表現遊びは、楽しそうにリズミカルに体を動かしていました。そして、事前の約束どうり施設の窓を開け、扇風機も利用し換気がされていました。又座布団で座る位置を決め密にならないよう工夫もされていました。

実施後、施設のスタッフより、目を輝かせて面白かった、楽しかったと反応し、特に今回初めて腹話術を見た子たちは、どうして人形が一人で話をするのか、と不思議がっていたと聞きました。夏休み最後のイベントで、少しでも心に残る思い出づくりに関われたことは、嬉しく思いました。又、自分たちも久しぶりにボランティアをさせてもらい、元気がでました。

今回の経験を通して、施設のスタッフと予想される出来事を想定し、打ち合わせしていくことや状況により2部に分けて演じたり、演技者は1人あるいは2人にしたりするなど、柔軟に考えることも今後必要かと思いました。次に依頼があった時は、対象者や周囲の状況に合わせた新型コロナウイルスの対策をしつつ、楽しい腹話術をおこなっていきたいと思います。