児童クラブでの公演

春風ひすい(静岡県)

夏休み真っ最中の八月十日。小学校で、児童クラブの子ども達を対象に、『けんちゃんとお話ししましょう』と題された公演が行われました。

児童クラブでの公演

この催しは、退職校長会と7つの教育関連団体の支援で運営される『教育文化事業推進協議会』が、年数回実施している事業のひとつ。

「(現職時代に)学校経営では、地域の皆さまに大変お世話になりました。その恩返しをしたいという思いで活動しています」と話す会長さん。同協議会では、楽しいひと時・新しい経験・広い見識などをテーマに、各年代に向けた様々な事業を行っています。

この日、小学校児童クラブの子ども達58名の前に立った講師は、『子育てさろんドングリ』会長を務めるなど、子育て支援活動に携わり、20年以上にわたって子ども向けの演目を披露している春風ひすいさん。

腹話術師としての公演は、軽妙な語り口とともに手遊びからスタート。

そのプログラムは、ポンっと叩くたびにクルクルと絵が変わる不思議な『からくり絵本』、2体の人形との掛け合いがコミカルな『腹話術』、折り紙で作られた『したきりすずめ』の紙芝居、スライド映写の絵に合わせた『羽衣』の朗読と続いて、いよいよタイトルにもなっている人形のけんちゃんが登場。腹話術での愉快なやり取りに子ども達も大笑い。その後、モンゴルの民族衣装をまとったひすいさんは民話『スーホーの白い馬』を語りました。

公演終了後、「けんしゃんのおしゃべりが面白かった」、「折り紙の紙芝居がきれいだった」、「腹話術をやってみたい」など、感想を話してくれた子ども達。夏休みの楽しい思い出になったようでした。