2022年度 総会、研修会、技術認定会、芸名付与感謝会のご報告

【日時】2022年5月27日 【会場】グリーンパレス春日井

プログラム

開会礼拝/田口昭典牧師

総会 /2021年度事業報告・決算報告、2022年度事業計画・ 予算案等
〇 総会における議案はすべて承認可決されました。

技術認定会/師範挑戦 「桃太郎のコロナ鬼退治」平位佳子

講演/「笑いの重要性-科学的視点から」伊東ゆたか

春風模範演技/「金の魚」春風テレサ

春風すみれ 芸名披露感謝会/演技「昔話 わらしべ長者」春風すみれ

研修/「腹話術を極める」春風テッテル、春風笑美子

講評/春風とんぼ

技術認定会

平位佳子さん「桃太郎のコロナ鬼退治」 師範

春風とんぼ 講評
審査員はだいたいとんぼと同じ評価でした。たいへん良かった。みんながうまい、うまいと言うと、とんぼは違うことを言いたくなります。
口が動くという点が目立ちました。これは鏡を見ればすぐに修正できることです。そして時間を気にしたの か、平位さんの最大の武器である打音のない動きがなくなってしまったのが惜しまれました。
ステップⅠ:笑顔で舞台に上がって来た。やさしいまなざし、はずむむ声が出来ていて、はじめから全力投 球でした。目線の180度展開、右から左までよく目が届いていたのはすごく良かった。ステップⅡ:人形操作 の中で最初の10〜15秒が武器だと申し上げていますが、そうすると第1発目の9パタはきちんと出来ていました。その次「ま」 は4・0、まばたき大体70%以上、堂々です。ステップⅢ:操作工夫では無打音の打音操作。台本作りでは、発想の転換の転換。
ロゴス60年の歴史の中、天城での認定会と較べても充分評価できるものであったと思います。おめでとうございます。 創設師匠イチロー師匠のお喜びのお顔が浮かびます。無打音の打音操作は過去認定会でも一人しかありません。更に工夫 をこらし、イチローのコピー造りに励んでください。
春風付与は春風180名の中で初めての元警察官です。私の記録している警察官1,400名の中から交通戦争に勝ち抜いた初の 春風です。年間全国で約1万6千名もあった交通死亡事故の激減に貢献されたことにも、先駆けとして活躍して、今日の栄 与を勝ち取って下さったことに対しても、心から敬意を表します。おめでとうございます。

春風模範演技

「 金の魚」 春風テレサ

台本の由来:テレサさんのお子さんがまだ幼児であった頃、この「金の魚」の絵本の後ろに載っていた曲を、ピアノを弾きながら一緒に歌ったそうです。後年その歌を懐かしみ絵本を探したものの、楽譜のついた同じものは見つかりませんでした。そこで覚えていた歌も口ずさみながら、この「金の魚」を教会の市民クリスマス会で腹話術として演じたそうです。この経過の中では、スエーデンの牧師夫妻との出会いもあり、同時期誘われたホームレス支援は、その牧師さんが天に召された今も続けておられ、「人のかかわりには、神さまの導きが働いている」と感じられるとのことです。

研修

〈 腹話術を極める 打音〉 春風テッテル、春風笑美子


テッテルさんと笑美子さんの『腹話術のすべて』p66-67をテキストにした研修です。
みなさんもご一緒に練習しましょう。

A 打音 B 打音 C 打音をきちんと動かせば楽しい腹話術になります。人形の口を1回だけ開くA 打音、2回のB打音、3回のC打音があります。人形の口は途中で止めないできっちり大きく開きます。
人形のセリフは、A 打音、B 打音、C 打音の場合と、例えばAB、AC など二つの打音の組み合わせがありますが、CC 打音をもって最大の動きとします。そのことで人形に一度に長くしゃべらせない工夫をします。術者も延々としゃべり続けず、比較的短いセリフを重ねやり取りをしていくことになります。

【A打音練習】人形の口を大きく1回開く操作、まばたきは入れましょう。
〇 はい → × ハイ(A)
〇 おー → × オー(A)
〇 えー → × エー(A)
〇 いや → × イヤ(A)
【練習題】
腹話術の基本会話は「ウン話」からです。人形に電話をかけて話してみましょう。
人形は「ウン」と答えるだけです。(当日は参加者全員に、前で人形とのやり取りをしてもらいました。)
【B 打音練習】
B 打音では、人形の口を必ず大きく2回開きます。術者の口も大きく開けると相手にはっきり伝わります。人形の口も開いてはっきりと言います。あわててはいけません。まばたきも入れましょう。もし余裕があれば、人形が左を見て、右を見てまばたきをしても表情が出ます。「シラナイ」と首を振ったり、手の動きもあると良いですね。
〇 なあに → × ナアニ(B)
〇 どおれ → × ドオレ(B)
〇 そうかね → × ソウカネ(B)
〇 へんね → × ヘンネ(B)
【C 打音練習】
人形の口を3回開きます。C打音は間違えやすいです。「ウレシイネ」は5文字以上だから3回のC 打音です。
一方、「イヤダナー」の「アー」は長音(音節の母音を長くのばした発音)で一文字になり、C 打音になります。
〇 うれしいね → × ウレシイネ(C)
〇 しらないよ → × シラナイヨ(C)
〇 いやだなー → × イヤダナー(C)

人形と話をして下さい。人形に声を出させて話をして下さい。人形が生きるのです。

春風イチロー

2022年総会を終えて

春風とんぼ

九十歳なんて、師匠お一人がなるものだと思っていました 。あらら びっくり。私もあと百日余りでどうも到達し、又みなさんのお世話をうける回数が増えそうです。
伊東先生の講演では、とんぼが発見したステップI:笑顔・声かけ・目線(まなざし)をサブタイトルに使ってくれました。
ロゴスの勉強・出演・演出の基本中の基本ですから、私も生かされている間、ステップI はたえまなく話しつづけることでしょう。ステップIからステップIIでは人形の基本操作、更にステップIIIは基本演出に広がるわけですから、何が何でもステップ「I」を最大限に、皆さんの台本に組み入れてください。
「笑い」は健康を支えます。腹式呼吸 による血中酸素の増加は脳と心臓の働きを良くします。汗をかけば新陳代謝が増し、各種内分泌、ホルモンなど人体の基本になる働きも助けられることが知られています。ロゴスの基本練習を丁重にして健康寿命を思い切り伸ばしてほしいです。
豊かなロゴスの継続には、日本中の会員がもっと増えると面白いですね。

春風すみれ
芸名披露祝賀感謝の会

野田めぐみ理事長
春風すみれさんの誕生、おめでとうございます。本日芸名披露の会ができることお喜び申し上げます。(一社)ロゴス腹話術研究 会から生まれた8人目の春風となります。
すみれさんが初心者講習会に参加したのは、50年前、当時ロゴス会員であったカトリック神父様の布池教会においてだそうです。 まさに半世紀かけて初心者から師範になり、春風すみれとしてのスタートとなりました。みんなで応援いたしますので、先輩の春 風たちとともにイチロー師匠の後継者、指導者としてロゴスを愛し支えてください。「ロゴス腹話術」を広めるお働きを期待いたします。
春風とんぼ
かつて師匠は「みんな技術認定を受けるまでは頑張るけれど、受けた後はダメだね」と言われたことがあります。私も心配しましたが、すみれさんは大丈夫でこれはすごいことです。
春風について孫悟空の三本の毛の例え話があります。ピューと吹きますとおサルさんと同じおサルさんが出てくるのね。師匠曰く、「どういう春風が生まれてくるのか楽しみだけど、苦しみでもある」と。何が苦しみかと言えば、ロゴス腹話術の技術上の約束を守っ てくれなくなることです。一方の喜びは、今度は違う意味でびっくりするような形で技術が伸びていくことなんです。
最近私と10回くらい台本のやり取りをしている人がいて、そのやり取りの間に演技がものすごく膨らんできました。それを見ると、 台本に色を付け、それを一回限りでなく何回も重ねていって欲しいと思うのです。その形ですみれさんが伸びて行かれることを心 から願っています。おめでとう。
春風すみれ 挨拶
 
この会をありがとうございました。とんぼ先生に兵藤敏子から春風すみれの名札に替えていただき、身の引き締まる思いです。
私は短大の時にとんぼ先生に初めて会って2日間初心者講習を受け、天城山荘でイチロー師匠のご指導を受けました。イチロー師匠、とんぼ先生の人形は生きていて素晴らしいなと思いました。
初めて人前で習ったばかりの導入をやった時のことです。「ご挨拶しましょうね」と言い人形が「イヤ」と言う台本で、お人形が「ウン」と言ってしまったのです。それからどうやって続けたか、全然覚えていません。未だにその時の記憶がないんです。それ以来、練習は大事だなと思っています。恥ずかしいのも何回もやっていくうちに慣れてきます。また教えていただいた中で、自分のセリフの時に人形を動かすことが大事だと知り、まばたきとか身体を動かすことを心掛けてきました。台本はうまく出来ないのですが、とんぼ先生にいつもお世話になっています。
今日は思いがけず皆さまから一言ずつお祝いと励ましを頂き、うれしく、感謝しています。イチロー師匠の見守りのもと、「笑い=スマイル精神」を身につけて、腹話術に取り組んでいきたいと思います。ご指導よろしくお願いいたします。

総会・研修会・技術認定会・ 芸名付与感謝会に参加して

春風笑美子
講演の笑いの「伝染現象」は奉仕の時に体験することがあり、ヒト社会の進化に繋がっていることに、なるほどそうなのかと思いました。春風すみれさんと師範挑戦の平位さんの演技は素晴らしいものでした。術者も人形も会場全体をよく見渡し、目線とかよいが感じられました。人形の動きも大きく表現されて良かったです。今後もお互いを高めあい、共に刺激し合い学んでいけたらいいなと感じました。

神谷のり子
盛りたくさんの内容ながら、会がとてもスムーズに進みました。講演では別の視点から腹話術の良さを知ることができました。今後も講師を招いての研修も良いのではないかと思います。「腹話術を極める」では、皆が参加する方式でとても身になりました。

目標があることで、演じる力がぐんぐんと伸びることを強く感じます。特に春風すみれさんは、身近でその過程を見てきました。当日の演技に変化が見られ、より一層素晴らしいものになって驚きました。その姿に刺激を受け一日5分の積み重ねをしようと強く思いました。

林洋子
師範挑戦の平位さんはテンポよく、メリハリのある演技ですばらしかったです。お人形の動きなどとても参考になりました。講演では、笑顔、優しいまなざし、はずむ声かけ(視線を合わせる)など非言語的コミュニケーションの重要性を学び、腹話術との関連を知ることができ、「ロゴス腹話術による健康的な笑いは、この時代に求められている」の言葉が心に残りました。研修では、即興的なウン話に全員が挑戦し、一人ひとりの個性的な演技が刺激になり、とまどいながらの実践はよい経験でした。「ニコニコ、のんびりと」少しずつ前進できるよう腹話術に取り組んでいこうと思います。

板倉弘子
いつ参加しても中身の濃い研修会。特に印象に残ったのは「腹話術を極める」でした。『腹話術のすべて』を開いてみればサラーと流れる内容なのに、そこが違っていた。テッテル先生·笑美子先生お二人の指導で、とても興味深い内容へと変化。お二人のゆったりとしたしゃべり方から内容に引き込まれ、聞くだけの研修ではなく全員参加型の研修とつながりました。皆がとまどい、ドキドキしたウン試しの発表。これを通して各自が新たなる発見をして「やってみよう」というつぶやきまで聞こえました。時間制限も良かった。ドキドキ感、そこには多くの仲間がいること、そしてどんなことに対しても、良いことを伝える個人の感想も意欲へつながりました。すべてに感謝!!

大河原喜代美
とても充実して勉強になりました。講演では「人は見た目が9割」とあり、腹話術では入場する時の笑顔が、見ている人をいかに引きつけ、 楽しませることができるか、人が受ける第一印象が大事だと思いました。師範挑戦の平位さんの笑顔·目線· 声のトーンは見ている側を楽しませすばらしかったです。春風すみれ先生の演技は見入ってしまいました。研修会では、打音の口の動かし方をわかるように教えていただきました。A打音だけで会話ができ、声の出し方で色々な表現ができ、笑いが生まれるんだと驚きました。実践をふまえた 研修はよかったです。

石関みつ子
コロナ禍にあって、さまざまな集会が制約されている昨今、久しぶりに兄弟姉妹と顔を合わせ、腹話術の雰囲気を感じることができ刺激を受けました。私も身体が少し不自由になりましたが、今一度、老体にムチ打ち頑張ろうと思います。囲りに笑顔が溢れる生活があるように、祈りつつ…。

参加者のはなむけの言葉から

  • 「すみれ」の花言葉を調べました。「謙虚、誠実、愛、あどけない恋、永遠の幸せ、慎ましい喜び…」素晴らしい名前ですね。そのままと思いました。おめでとうございます。/「すみれ」と聞いて宝塚を思い出しました。/「すみれ」という名前の優しい 雰囲気がぴったりで素敵だなと思いました。今日はお祝いの気持ちで、私もすみれ色の服を着てきました。
  • 優しくて温まる演技で素晴らしいです。/お人形の動きがとても可愛らしくて上品ですごいです。お手本になってください。/ご本人の切磋琢磨で現在があると思います。見習いたいです。/私が真似できるのは笑顔かな?笑顔で活動したいですね。/すみれ先生が腹話術で私どもの施設に来てくださったご縁で、腹話術を始めました。師範になられてうれしいです。ご指導よろし くお願いします。
  • 少しでもみんなに喜んでもらおうと、私も腹話術をやっていますが、なかなか難しい。でも腹話術を見てもらえると励まされる しうれしいです。どうぞ頑張ってください。